ヒメシャラが枯れた。

[Q]
私は東京の外れ北区赤羽の自宅屋上でミニ盆栽を6年来楽しむ者です。
今年、私のヒメシャラ実生2年生が2本枯死。推定4年生が一鉢が枯死寸前までいきました。それは春の植え替え直後から樹勢が乗らず、植え替え時に色気をだして骨粉を仕込んだからかと思い、6月に再度新しい赤玉中心の用土で植え替えました。その後、4年生は下枝2本を残し上部を失いましたがその後寒冷紗の下で樹勢をあげて、なんと、太りはじめました。枯死した上部に続く幹にはまるで松柏類のようなシャリ(まだ皮をつけてはいますが)水吸いと落差が出来始めました。
ヒメシャラは一般的に女性的な樹種であり、同様な作風の作品しか見たことは有りません。ここはひとつ、真柏みたいなヒメシャラをさりげなく作ってみようとおもっています。しかし、枯死の理由のひとつと考えられることがあります。冬場に石灰硫黄合剤の原液を幹に塗布した事です。
長々と書きましたがこれが私の質問です。


[A]
どちらかと言えば「培養の難しい樹種」に入る樹種です。
衰弱する理由がどうしてなのかわからないままのものがずいぶんあります。やや高い山にブナなどと混生するので夏場の蒸れに対しては弱いのが実状です。植え替えをして急に元気がなくなったりするのも、あるいはそれを引きずっているのかも知れません。シャリ等を作っても肉巻きが良いのでやがては巻いてしまいます。生き幹に傷をつけて石灰硫黄合剤を塗ると浸透性がありますので傷みますが、それ以外は問題ありません。

私事ですが、ヒメシャラに関しては何本枯らしたかわかりません。取り木等でもよく発根するのですが、数年経つと急に元気がなくなったりします。そこへいくと「彦山ヒメシャラ」はよく育ちます。葉のやや大きいのが特徴です。
夏場の蒸れを防ぐ方法としてはその期間だけ二重鉢がよいという寒冷地の方の意見もあります。参考までに。