■完成時の樹高を15cmにつくるには

出来上がりの樹高が15cmの場合、最初から15cmにつくっていたのでは、出来上がりが20cm〜25cmになってしまいます。
素材の段階で、7〜8cmが最適で、最大10cmでしょう。そうすれば小枝ができて細い枝先になった時、ほぼ15cmになるはずです。
完成樹高10cmの場合は5〜6cm位からつくりだすことになります。

■芯の立て替えで樹高をおさえる

ほとんどの樹種は放っておくと上に向かって伸びますから、どうしても樹芯部が強くなってしまいます(高木性のものほど強い)。

したがって、樹高を抑えるためには何度も芯の立て替えが必要ですが、それによって幹のコケジュン(下の枝が太く上にいくにつれて細くなる)も良くなります。おおよそですが、15cmの樹高をめざした樹の場合(高木性の場合)3〜5回くらい立て替えます。
また、逆に横に強く伸びる性質の樹(サツキ、キヨヒメモミジ)は枝芯を立て替え、小灌木や低木では全体で抑えていくようにします。

■小鉢で持ち込む

ミニ盆栽つくりで何より大切なことは、小さな鉢で長く持ち込む(長い年月培養する)ことです。大きめの鉢で枝を走らせ、枝幹を太らせて早くつくることもできますが、どうしても荒い木になりがちです。
細い枝を選びながら繊細に小さくつくるには、小さな鉢で長く持ち込むこと以外にありません。