育てる環境

■屋外で育てる

片手に載るかわいらしい鉢植えとはいえ屋内では育ちません。落葉樹の一年をふりかえってみましょう。
春、枝についた小さな冬芽がふくらんで緑色の葉が展開します。そして見る見る伸びて葉を繁らせます。若葉が深緑となり秋に落葉。冬は梢のみの裸樹です。この葉がある期間(春〜秋)は生長期で日光が必要です。葉が落ちてから新芽が出るまでは休眠期で特に日光は必要としません。

■置場と日照

屋外に置き、生長期は1日3〜6時間くらい日に当てて育てます。午前中でも午後の日でも結構です(樹種によってはもっと日照がほしいもの、少なくてよいものもあります)。3〜6時間と差があるのは、3時間でも育つが6時間の方が枝の伸び方、花や実のつき方が良いなど好条件となります。  また、通風の良いことも病害虫の発生をおさえる意味から無視できません。こうした条件を考えた時、理想的な置き場として東南に面した通風の良いところとなります。しかし、一日中日が当たるようなところでは西日をさけるようにしてください。

■棚の設置

場所が決まったら棚をつくります。通風や毎日の管理を考えると60〜70センチの高さがほしい。あまり棚が低いと雨などで泥がはね上がったり、犬猫などの被害も考えられます。美観上からも好ましくありません。
棚板は厚さ2センチ、巾24センチ程度のもので、長さは場所に応じて決めてください。足はブロックを積んでも角材を立ててもいいでしょう。ただ、小さなお子さんのいる家庭では倒れないようにしっかりつくってください。  
また、庭は家族の共同の場所でもあります。よく話し合って決めましょう。ベランダでも同様ですが落下には注意。

夏には支柱などを立てて棚の上面に寒冷紗やヨシズ、冬にはシートをかけたり、棚下に取り込みますが、そのまま簡単に夏冬の保護ができるようにすると便利です。