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10月になると葉の陰に隠れていた青い実が色づきます。 ウメモドキ、ヒメリンゴ、実カイドウ、カマツカ、サネカズラ、ヒメガキ、アケビ、マユミ、ニシキギ、ガマズミ、ムラサキシキブ、ピラカン サ、ベニシタン、ツルウメモドキ…。 11月いっぱい、秋の主役は実物です。各地で行われる展示会でも1年の丹精が飾られます。 放っておいても実つきのよいもの、交配しないと実のつかないものなどいろいろでその結果が秋に表れるのが実物の楽しさ、難しさです。 それはまず、花時から始まります。開花(春〜初夏)時の注意点をあげてみましょう。 1花に水をかけない(花粉が散る) 2同系統のものは1カ所に寄せる 3肥料はやらない 4雌雄異株のものは人工交配する 1は水やりはもちろん長雨の時は一時軒下などにとり込みます。 2は自然交配で風や虫などが応援してくれます。 3は実が少し大きくなってから再開します。 4は雄木と雌木が別の木で自然交配では結実しないようなものの場合です。 雌雄異株の木にはマユミ、ヒメガキ、ウメモドキ、ツルウメモドキなどがあります。雌雄同株でも他の花粉が必要なものはアケビ、ヒメリンゴがあります。同じ木に雄花がつくのですがそれでは不充分で他の木の雄花が必要です。 しかし、結実後の管理が悪いとポロリと落果することがあります。まず、水切れ、極端に乾かしすぎると萎びたり落果します。特に夏場は注意してください。また、肥料が早すぎても失敗します。9月まで待った方が無難です。 実が色づいて観賞期に入りますが、鳥害に注意して下さい。特に朝方は被害をうけやすい。対策としてはかごをかぶせたり、寒冷紗をかけたりしますが、夕方室内にとり込むのもよいでしょう。 観賞期の過ぎた実は早めにとって種子をとりまきします。果肉のついたものはよく水洗いしてから播きましょう。翌年には発芽し、その子供がたくさんできるのも楽しいことです。 たくさん実のついた木はかなり疲れますので翌年は実をあきらめるなどの配慮もほしいところです。 |