No.597 2003/1/27 bk2
カリン植え替えちゃいました。







今日の南関東は風もなく、気温のワリには温かく穏やかな1日でした。仕立場に出てカリンの「葉刈り」をしました。
我が家のカリン部隊は、8〜9年ぐらい前から実生や挿し木で作ってきましたが、徒長枝を走らせて太くの時代を経て、近年もかなりの肥培して、年間2回ぐらいの葉刈りにより、枝を作る時期にさしかかったモノが多いのです。また、いまだに「素材」の領域を出ていないモノが多いのです。
葉刈りをする(葉が若い)ため、真冬にも完全に葉を落としてしまうコトがないよーなワケです。ココで一回、葉刈りをするコトによって「樹に季節感を取り戻す」とゆー狙いでやっています。同時に、思惑通りに樹の季節感(バイオリズム)をドライブするコトができるのか?とゆー疑問は持っていますけどね。いずれにしろ植え替えの時点では、葉がないほーが都合良い、とゆーコトに変わりありません。
「葉刈り」と芽先の切り戻し剪定をしているうちに、「植え替え」をしたくなりました。腕時計を見ると1月27日、13:00です。「イケル」と思い、2鉢に限定して今年度初の「植え替え」実行です。
いざ始めよーと思いますと、「植え替えに必要な備品」といいますか、昨秋我が仕立場に「整理棚」を導入しまして、「何がどこに?」の状態でした。コブ切りバサミとハシとゴミ袋を階下に取りに降りたりました。その後も「フルイはどこだっけ?」みたいな状態が続きました。ははは。
本格的な植え替えの前哨戦、といいますかパイロット版として、本日やった価値はありましたね。そして「来週末も天気が良い、とは限らないし」とゆーのが、判断の決め手になりました。
「花芽を持ったカリン」と、靖国神社の境内にある、無人・(敷地内実生)苗販売所から購入した実生苗1年生に針金で曲をつけたもの(8〜9年生)の2鉢をやりました。
「花芽・カリン」の方は、思っていたより根の発育が悪かった、とゆー第一印象でした。もともと樹勢が弱い固体ではありました。鉢内に根は殆ど回っていません。空けてみると「植え替え後3ヶ月」みたいな根の回り方でした。そして昨年は大きな実をつけてくれました。この樹は「植え替えのスパンを3年に1回」ぐらいでよいのかもしれません。しかし植付け角度が気に入っていませんでしたので、今回の植え替えは必要だと思っていましたし、私自身、毎年、「根を徹底的に整理するクセ」が身に付いてしまっていますので、「隔年」の植え替えは(一般的に)根が詰まって植え替えが「厄介」になる、という印象を持っています。いわば「コワイ」のですね。
一方、靖国神社の方は、実生から毎年、私が植え替えて来た樹ですが、根が非常に複雑な構成になっていました。よく見ると内外に2重の根張りができてしまったのです。一種の「段根」に似た状態でした。水で洗い用土を完全に落として、結局内側の根(のカタマリ)を切除しました。コブ切りバサミ(=又枝切りよりも、丸く深くえぐり切れる)を使用しました。これにより、根の形状的にはかなり薄い化粧鉢にも植付けが可能となりましたが、今回かなりの量の細根を失いましたので、このあと数年間は現在の「4号素焼き」に住むことになりましょう。とはいうものの・・・、樹自体がまだ出来ていませんのでね、いずれにしろ「素焼き住まい」には違いありませんか。ははは。