Re: ケヤキ(再)切り飛ばし |
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みなさん、こんにちは〜! 飛ばしていこ〜ぜ〜! さて、 ケヤキは切断面の形成層にカルス(細胞)ができて、そこから新芽を吹きます。このような性質は非常に特殊で(私の経験ではケヤキのほかに、ニレケヤキも可能でしたが)他の殆どの樹種には適応しません。有名なところでは「吉田 茂のケヤキ」も上部を飛ばして作ったようでして(飛ばしてから、あまり時間の経っていない写真を、かつて見たことがあります)と、ゆーコトは・・・ >1、胴ブキする太さ、切り詰める高さは? かなりの太さでもイケルし(手首の太さとか)、切断はどこでも良い、とゆーことになりますね。 フネさんに聞かれて少し考えてみたのですが、かつて葉のあった部分は、潜芽を持ちやすい傾向がありますので、かつての双葉、十字葉の位置で切る、とゆーのも一理あると思いました。 切断の位置は、ほぼ仕上がった時の樹高と、現在の幹の太さと、枝の長さの比率を想像してみてください。バランスの良い位置が自ずと現れてきますね。樹にとっては大手術、せっかく飛ばすのですから、理想的なバランスの位置で切断されるのが良いでしょう。 >2、傷跡の巻き具合は? 樹勢にも(切断後の枝の繁盛のさせ方)よりますが、飛ばして最初の年度は、新芽を2〜3芽に絞ってしまいますので(欠きとってしまう)、あまり肉巻きしませんね。その年度に注意するポイントは、切断面の木質部をヤケ込ませないコト、です。再度癒合剤などで保護しておくと良いと思います。また実生後、数年の細幹を切り飛ばした例をUPします。時間が経つと幹の太さに対して、二股の枝(幹)が太くなりすぎて、近い将来再度、切り飛ばすなんてゆーコトにもなりかねません、などとゆーコトが上げられます。幹が細ければ肉巻きも早いのですが、持ち崩すのも早い、と言えるかもしれません。 >太くなると接木でもしないと、駄目ですかねーー? 木質部の表面積が大きくなるだけですから、上記と同様の理由で、保護しておけば大丈夫でしょうけれど、完全に巻き切るまでは、かなり(数年)時間が必要ですし、カルスが大きすぎるとボッテリとコブのよーになってしまうので、切り口の初期形状に注意です。 接木は無理ではないかと思いますが、廻し接ぎ、呼び接ぎならば、実例を書籍で見たことがあります。しかし、最初の枝分かれが、鋭角であると共に、傷が無いこともケヤキでは重要なポイントだと思いますので、切り刻むよーな施術は、傷跡の面から鑑みると、あまりお奨めできませんね。 以上です。 |