Re: 実生のモミジ その後 |
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1.目的によって違いますな。 「太短い樹」を作る場合は、枝葉を伸びるままに走らせます。肥料も水も 多めに与えて、植え替えも年間2〜3回行います。伸ばした枝に続く幹が太る わけですね。そして、次に走らせる「芯」を残して切り戻すわけです。 その「切返し」で「曲」とコケ順を作ってゆきます。いわば「骨格作り」 をするわけですな。自分の「欲しい幹径」を得るまで、それを毎年繰返す わけです。それがご質問の前者(早く太く)の場合、でしょうか。 一方、上記とは「対照的な育て方」が後者です。強い芽を押さえ(取り去る) 「弱い芽で枝をつないでゆく」といった考え方です。葉色を見ながら 水も肥料も控えめです。ぎりぎりまで絞ること。そーすることによって、 幹は細いけれど、葉は小さく木肌は古く、樹に「迫力」が出てきますね。 前者の方法で作った樹を、ある時期から、後者で「持ち込む」。は「有り」 でしょう。 一番マズイのは、それまで後者の方法で来た素材を前者で培養法に切替える こと。それでは、樹が若返ってしまいます。それまでの絞り切った木肌が、 パンパンのミドリ色に若返ってしまいますね。樹は元気ではありますが、 有る意味でこれも「持ち崩し」ということになってしまいますね。 長大な努力(時間)を無駄にしてしまう、といことでしょうかねー。 2.一般的に「軸きり挿し芽」は1年生の場合を指します。2年生以上の場合 は「挿木」になってしまいましょう。 1年生の直根を切り、切り口にカルスをつくり、複数の根を出す、と同時に 樹の「勢い」を押さえる(弱らせる)ことで、最初の枝分かれまでを短く 作る。という目的です。細根を多く作ることは、地場の樹冠部の枝を細かく することにつながります。「地上部分と地下部分は相似形」とういこと 念頭におくと、年一回の「植え替え」の時は、めったに来ないチャンス なので、「厳密な根の剪定」をお奨めする次第なんです根ー(シャレ)。 (BBS、MLなどの場合、>引用文は最低限に留めましょ〜) |